メッセージ

職人魂を具現化するにはもってこい

初めまして．ご覧いただきましてありがとうございます．
順天堂大学形成外科専攻医の坂本竜胡と申します．
私は群馬県出身で，県立前橋高等学校を卒業後，順天堂大学に入学，初期研修を埼玉県の新久喜総合病院にて行いました．
医師を志した明確な時期は記憶していませんが，数ある職業の中でも特に人の人生に影響を与え，社会貢献度の高い業種であるこの仕事に就きたいと思っていました．
その中でもなぜ形成外科を選んだのかというと，おそらく私の育った環境によるところが大きいと感じています．私の両親は自動車の板金塗装業を営んでおり，その工場が実家のすぐ裏にあるため幼少期より常に両親の仕事風景に触れながら生活してきました．板金塗装業というと馴染みのない方も多いかもしれませんが，簡単に申し上げますと事故などで傷ついた車の外装修理を行う仕事を指します．その眼，手でコンマ数ミリの外装の凹凸を見極め修理していく父と，塗装をする部分としない部分を寸分の狂いなくマスキングテープで区別していく母の姿を毎日目にしていました．すると，いつしか私の中には職人魂のようなものが芽生え，繊細な作業にとことんこだわって綺麗な状態を作り上げることに興味を持ち始めました．医師を志した折に形成外科についても知り，この職人魂を具現化するにはもってこいの分野のように感じ現在に至っております．

飽和のないワクワクし続けられる分野

また，外科の中でも最も多様性に富んだ診療科であることも私の興味を引いた理由です．前述した繊細な一面もありながら，時には目を疑うようなダイナミックな一面もあります，そして頭から爪先まで，小児から高齢者までありとあらゆる症例と向き合うことにもなります．このような多様性は他科にはない魅力であり，今後一生付き合っていく仕事として飽和のないワクワクし続けられる分野と考えます．
以上が私が形成外科を志した理由です．少しでも共感出来る部分などありましたら気軽に見学にいらしてください．当講座は少数精鋭で割り振られる症例も多く刺激的な日々を送ることができます．上級医の先生方のフォローも手厚く，着実に，安全に，素早く知識と技術を身につけられている実感があります．恵まれた環境下で形成外科という広く深い世界を共に戦える仲間をいつでもお待ちしております．
稚拙な文章を最後まで読んでいただきありがとうございました．
お会いできる日を心よりお待ち申し上げます．